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京都丹波の伝説と伝承ゆかりの地

2021.01.20

[大井神社とコイ]
保津川(桂川)のほとりにある大井神社。亀岡市大井町一帯には、川魚のコイを、神様との縁をまたらしてくれた「使者」として大切にし、特別な生き物として大切にし、特別な生き物として扱う風習があります。本殿には、祭神を運んできたコイの絵馬が掲げらえれており、コイに手を触れることや端午の節句にこいのぼりを掲げることもしないといいます。

[みそ汁の恩返し]
「保津川下り」の出発地亀岡市保津町では、毎月十日はみそ汁を飲まないという風習が残っているといいます。牛松山山頂近くに鎮座する金刀比羅進社。台所を預かる女性に伝えられてきたこの珍しい風習は、この金刀比羅進社と深い関わりがあります。村人たちは、「苦難の中で育った金刀比羅様が、村や国の安泰を見守ってくださる」といい、みそ汁しか与えられなかった神に遠慮し、また、神ご利益や神を育てた山坊の其吾郎への感謝の意味も込めて、月命日にあたる十日にみそ汁を飲まなくなったのだといいます。

[神藏寺の頼政伝説]
源頼政の伝説を今に伝える薬師如来巫像(国指定重要文化財)が亀岡市神藏寺にあります。伝教大師最澄は比叡山根元中堂の仏像と同木で彫ったとされ、穏やかに目を閉じて足を組む仏像の膝の上に置いた左手の小さな薬壺んは、像高4.7センチの秘仏「金銅如来坐像」が収まっています。平清盛に反旗を翻して挙兵した源氏の長老、源頼政のかぶとに取り付けられ、その死を見届けたといいます。湯の花温泉近くにあり、紅葉の名所です。薬師如来坐像の御開帳は1月1日〜3日、4月8日、9月12日。

[千妻の大杉]
千妻の大杉は、地域を見守り続け南丹市園部町千妻にある小さな山里の鎮守。朝倉神社の社殿裏に、樹齢400年以上の巨木がそびえ立っています。社務所に保管されている文書に興味深い数字が記録されています。当時の幹回りは「一丈五尺二寸」、つまり約4.6メートルとありますが、現在は約10メートル。江戸時代の幹回りの計測値が残っている例は珍しく、大木の成長の跡を伺うことができるといいます。

[能満神社の枳穀の森]
能満神社の背後の森は、枳穀の森ともいわれている「権現の森」となっています。ここに美女伝説があって、この森に一人で住んでいたという美女は、とにかく髪を結わなくても、どんな着物を着ようが、その顔立ち、立ち振る舞いが非常に美しく、その美女を一目見ようと、次々と権現さん参りをしたといいます。

[氷室の森]
丹波国神吉の氷室は、能本作者 宮増によって作られたと言われる能本「氷室」の舞台となっています。神吉の山里の室で、冬の氷塊を夏まで貯蔵した氷が、天皇に献上されていたといいます。

京都丹波の歴史、文化、産業を継承
引き継がれる歴史と匠の技

[日本ビロード工業(株)]
江戸時代から伝わる伝統製法による本物のビロード生地を製造。大正時代に建てられた工場は、一見の価値あり!

[中西将大鍛刀場]
京都府で唯一の鍛刀場。刀剣、特に日本刀を作る職人、刀匠として、この京都丹波の地に鍛刀場をかまえています。

[京都丹波の学術地域]
京都丹波には意外かもしれませんが、特色ある大学、大学校等が点在します。1969年から亀岡の地で地域と密接に関わってきた京都学園大学、南丹市には鍼灸に特化した明治国際医療大学に京都医療科学大学、伝統工芸、美術を学ぶ京都伝統工芸大学校、京都美術工芸大学、建築専門の京都建築大学校と公立南丹看護専門学校があります。また、京丹波町にある京都府立林業大学校は西日本で唯一の林業大学校です。

[土のぬくもり 京都丹波の陶芸]
京都丹波には窯元が数多くあり、100年以上続く窯元から作品制作の場としてこの地を選んで工房を開いた陶芸作家がいます。陶芸体験・教室も開催されています。

[水の風景「水文化の国 京都丹波」]
美しいたには(丹波)の国・京都丹波。名水があるところに人の営みがあり、文化があるといわれています。

[筏流しから保津川下り]
丹波地方は昔から杉・松・桧など良質な天然木を産出しており、古くは長岡京・平安京造営のための材木も供給していました。その材木を運ぶ手段として、筏を組んで桂川を流したのが、筏流しのはじまりです。1606年、京都の豪商角倉了以によって水路が開かれてからは、木材だけでなく米・麦・薪炭なども高瀬舟で輸送されるようになりました。しかし、1899年に京都鉄道が開通し、大正末期頃からトラック輸送が行われるようになると、次第に姿を消していき、1948年頃に筏の仕事がなくなると、筏士のほとんどが船頭になりました。保津川下りの風景は、実際に川下りをした文豪夏目漱石や野田宇太郎や詩人薄田泣菫でも描かれており、海外からの王室などの国賓ももてなしていました。現在も観光客に四季折々の景観を楽しませてくれています。

[京都丹波の田園]
亀岡市出身の並河茂資は美味しいお米の代名詞とされるコシヒカリの原種となった水稲品種・農林1号を生み出しました。

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