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京都府八幡市の観光情報

2021.01.25

[国宝・岩清水八幡宮]
平成28年に八幡造の本殿など本社10棟 附(つけたり)棟札3枚が国宝に指定された岩清水八幡宮。日本古来の神と外来の仏教が結びついた「神仏習合」の色合いが強い社としても知られています。八幡宮が鎮座する場所は、平安京の裏鬼門にあたる男山。平安時代前期の859年、僧侶・行教が九州の宇佐八幡宮で神託を受け、この男山に国家鎮護の神として八幡神を祀ったことが起こりです。日本三大八幡宮のひとつです。織田信長の社殿修復、豊臣秀吉の廻廊再建、豊臣秀頼の社殿再建を経て、現在の社殿は徳川家光の造営によるもの。なかでも本殿は、桁行十一間の内殿と外殿を前後に並べて複合させた、壮大な規模をもつ八幡造。国内の同形式の本殿の中では、現在最古で最大規模です。創建から長い時を経て今なお、「神も仏もあらゆるものを受け入れて、生きとし生ける物を慈しむ」という、日本独特の宗教文化を伝えるとともに、平和・友愛の大切さを教えてくれています。

[桂川・宇治川・木津川がであう三つの川]
八幡市は「三川合流」という国内で他にほとんど例を見ない地形を有する地域。京都盆地から流れ出た桂川、琵琶湖からの宇治川、伊賀からの木津川がここで合流し、淀川へと姿を変えます。木津川と宇治川を分ける背割堤は、西日本有数の桜スポット。三川合流地域の観光周遊拠点「さくらであい館」もあり、展望塔から周辺を一望できます。また、合流地域周辺は、川霧や良い土に恵まれ、茶の栽培には最適な環境。茶畑の風情ある風景は、流れ橋と両岸上津屋・浜台の「浜茶」として、日本遺産第一号「日本茶800年の歴史散歩」に認定されました。

[八幡と偉人との出会い 人と人]
八幡の三大偉人と言えば、まずは石清水八幡宮の社僧・松花堂昭乗。昭乗にゆかりの建物や庭。美術品が松花堂庭園・美術館で多数見られるほか、愛用の漆の四つ切り箱は「松花堂弁当」の誕生に繋がりました。2人目は発明王エジソン。彼は白熱電球のフィラメントの改良に男山の竹を使い、実用化を成功させています。3人目は世界で最も早く飛行原理を発明した二宮忠八。彼が飛行実験を計画したのは木津川の河川敷。後に「飛行神社」を残しました。八幡の地で偉人たちが辿った足跡を訪ねてみるのも興味深いものです。

岩清水八幡宮・男山エリア

[岩清水八幡宮]
日本三大八幡宮のひとつ。社名は、男山の中腹に湧く霊泉「岩清水」に因み、厄除けの神社として知られる。現社殿(国宝)は三代将軍・徳川家光の造営。境内は国指定史跡。

[岩清水八幡宮参道ケーブル]
ケーブルの鉄橋として高さ日本一といわれる橋があり、車窓からの景色も見所のひとつ。2019年に車両デザインが一新され、駅名・路線名も変更となりました。

[男山展望台]
岩清水八幡宮参道ケーブル・ケーブル八幡宮山上駅近くにある展望台は、木津川、宇治川、桂川の三川の向こう側に京都市街が広がり、西は天王山、北東に比叡山や宇治の山なみを見渡せる絶景名所。桜や紅葉シーズンは一層風情あり。

[エジソン記念碑]
トーマス・エジソンが白熱電球の実用化に向けて世界中の竹を集めて実験したところ、八幡産の真竹を使って1000時間点灯に成功し実用化に至った。石碑は戦前の1934年から守り継がれ、エジソンの偉業を称えている。

[高良神社]
岩清水八幡宮の頓宮の南に鎮座する八幡の氏神さん。「徒然草」に登場することでも知られ、現社殿は鳥羽伏見の戦いで焼失後再建された。江戸後期に始まる勇壮な祭り「やわた太鼓まつり」が7月に行われる。

流れ橋周辺エリア

[流れ橋(上津屋橋)]
木津川に架かる全長356.5mの日本最長級の木橋。増水時の抵抗を減らすため、床板が流れるように設計してある。白砂の河原と清流に調和した風景は、映画ロケに度々利用される。

[やわた流れ橋交流プラザ 四季彩館]
流れ橋のそばに立つ交流施設。茶をはじめとする農産物の加工販売、そば打ちなどの体験(事前予約)、地元産野菜を味わえる食堂と、八幡の伝統や味を体験できる。ほか宿泊や入浴施設もある。

[伊佐家住宅]
江戸時代に幕府領の床屋を務めた伊佐家の住居。入母屋造りに大きな芽葺屋根、今は入手できない壁土「桃山」で作られた赤い壁が特徴。事前申し込みで見学可能。国の重要文化財。

[内神社]
内里の西南の端にあり、境内は京都府文化財環境保全地区に指定。2001年から整備された現本殿の傍らに江戸中期の建物で京都府登録文化財の旧本殿を保存する。

[御園神社]
上奈良の東側に立地。江戸中期に作られた本殿は檜皮葺の一間社流造。山城地域の建築様式として貴重な遺構で京都府指定文化財。10月の「ずいきみこし」では、ずいきの他30種類以上の野菜で御輿を飾るのが見もの。

三川合流エリア

[背割堤]
宇治川と木津川を隔てる堤防。春には、約1.4km続く見事な桜のトンネルが名所に。また、自然豊かな河川敷では、ゆったり散策しながら四季折々の自然が楽しめる。

[淀川三川合流域 さくらであい館]
桂川・宇治川・木津川が合流する「三川合流地域」観光周遊の拠点に使えるスポット。2017年春にオープンし、敷地内には背割堤や休憩コーナーなどが揃う。

東高野街道・松花堂庭園エリア

[飛行神社]
日本で初めて動力飛行機を発明した二宮忠八翁創建の神社。空の安全、航空業界の発展を願う。忠八翁ゆかりの資料や、企業団体からの寄贈品などを鑑賞できる資料館も。

[神應寺]
貞観元年(860)に岩清水八幡宮を開いた行教が創建。重文の行教律師座像や、豊臣秀吉の衣冠束帯の像を安置。桃山城から移した書院には絵師・狩野山雪筆による「竹に虎、御所車」などが描かれている。

[杉山谷不動尊]
八幡宮頓宮西側の静寂な谷道にあり、「厄除け不動」として信仰されている。本堂には悪魔降伏のために憤怒の形相をした不動明王が座し、両脇には等身大の2童子が控えている。

[航海記念塔]
高さ約6mの巨大な五輪塔。中世では日本最大で国の需要文化財。尼崎の豪商が岩清水八幡宮に祈り海での遭難を免れ寄進した説や、僧・叡尊が建立した説などがある。

[安居橋]
放生川に架かる橋で、八幡八景の一つ。大きく半円を描いた形は別名「たいこ橋」と呼ばれる。また、放生川両岸は散策路になっており、左岸の八幡宮境内とともに憩いの場に。

[大歌堂・中村邸]
大阪道頓堀五座の一つ「弁天座」の座主・尼野貴之氏の別邸で、表門・蔵を含め国の登録有形文化財。大広間、上段の間、書院をそなえた大歌堂は、大正ロマン漂う数寄屋風書院造。

[泰勝寺]
大正7年に建てられた写僧・文化人の松花堂昭乗ゆかりの寺。昭乗の墓をはじめ、宝物館などがある。また、昭乗が利用していた茶席「閑雲軒」が復元されており、日本百席の一つに選ばれている。

[単伝庵(らくがき寺)]
大黒様に願い事が見えやすいように、かべに願いを書き入れる「落書き祈願」ができる。大国堂再建に協力してくれた人の願いが叶うように、約60年前に住職が始めたユニークな祈願法だ。

[善法律寺]
岩清水八幡宮の検校職であった善法寺宮清が自分の邸宅を僧坊として寄進し、奈良東大寺より実相上人を招いて開山。境内には約100本の紅葉が茂り、別名「もみじ寺」と呼ばれ、春は新緑、秋は深紅の紅葉が美しい。

[正法寺]
室町時代は後奈良天皇の刺願寺、後に徳川家康公の側室、お亀の方(相応院)の菩提寺として発展。重要文化財の本堂・大方丈・唐門、阿弥陀如来坐像や、狩野派の襖絵、府の名勝として指定された庭園など見所が多い。

[松花堂庭園・美術館]
寛永の三筆・松花堂昭乗ゆかりの庭園。お茶席と露路庭を楽しめる。昭乗の資料などを展示する美術館もあり。

[八角堂]
慶長12年(1607)、豊臣秀頼によって再建され、明治元年の神仏分離令により現在地に移築。安置されていた重要文化財「木造阿弥陀如来坐像」は、市内の正法寺雲殿にある。平成31年(2019)3月末に修理工事が完了し、敷地内は常時散策可。堂内は期間限定での公開。

[円福寺]
臨済宗最初の専門道場「江湖道場」として建立された。日本最古と伝えられる重要文化財「達磨大師坐像」が祀られていることから、別名「達磨堂」とも呼ばれる。拝観日は1年2回、4月20日と10月20日の「万人構」当日のみ。

八幡の味をたのしむ

[八幡家]

地元農家さんの新鮮野菜をたっぷり使ったヘルシーなおばんざいが主役。ランチは旬野菜料理が中心のビュッフェを実施する。

[京都吉兆 松花堂店]
京都を代表する日本料理店。吉兆創業者が考案した名物の「松花堂弁当」を味わえる。箱には八寸や焚合、造里などがセットに。

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