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京都精華町大坂道とせいか山の辺の道

2021.02.04

春から夏におすすめは山田川に沿って
風薫る大坂道を歩く

桜の名所、山田川に沿って街道とともに発展してきた柘榴、乾谷、山田の道を行く

司馬遼太郎の小説にもある大坂道は、現在の大阪府と三重県西部を結ぶ街道。徳川家康が本能寺の変を受けて、この道を使い、伊賀国へ出た時、「山田の里に一泊した」とあるのは、現在の精華町山田と言われる。また、街道と山田川の流れに沿って、柘榴、乾谷、山田の3つの集落が発達してきた。春の山田川は、桜の名所。また、水鳥が多く暮らす水辺が美しい自然豊かなエリアでもある。

[新殿神社]
古くは植樹神社と呼ばれ、京田辺市の朱智神社から祭神を迎えたとも伝わる。シイやカシなど常緑広葉樹の森のなかに参道があり、境内は、「京都の自然200選」に選ばれている。

[大坂道の道標]
国道163号の旧道を、かつては「大坂道」と呼んでいた。本能寺の変の時、徳川家康がこの街道を使って伊賀国(三重県)へ出たという説もある。

[池谷公園]
多目的広場と2面のクレーテニスコートがある。テニスコートは照明を完備しているので、夜間でも楽しめる。トイレがあり、散策途中に安心して立ち寄れる。

[役行者石像]
脩験道の開祖である役行者石像。寛政3(1791)年の銘文がある。山田基地東隣の小高い丘の上に安置されている。桜が丘地域の造成に伴い、現在地に移された。

紅葉を愛で歴史を刻む古寺や社を訪ねる
せいか山の辺の道

懐かしい風景に出会える散策路を歩き、由緒ある寺社からの眺めを楽しむ

せいか山の辺の道には、古い集落があり、道ばたに咲く草花も美しい。東の木津川に比べ、やや高い位置にあるため、見通しの良い場所からは、対岸の木津川市山城町や井出町の風景も見渡せる。まずは西方寺や煤谷川鉄橋跡を見て、若王寺を訪ねたあと、鞍岡神社へ。安楽寺や武内神社に立ち寄り、最後はルートを選択。急坂をのぼり観音寺へ行くか、鳥池と雲の池へ向かうゆるやかなルートを行くかを選べる。

[西方寺]
室町時代につくられた本尊の阿弥陀如来像や十一面観音像がある。また、近くにあった廃寺、薬師寺、長楽寺、長福寺の版木が保存されている。

[煤谷川鉄橋跡]
煤谷川に架けられていた鉄橋の説明板が南北両岸に設置されている。南岸には鉄橋部材の一部も展示されている。旧陸軍軍用鉄道・川西側線は、陸軍祝園部隊と片町線を結ぶため、太平洋戦争開戦の昭和16(1941)年に建設された。

[瓜生田の遺跡碑]
下狛や木津川市山城町の上狛など「狛」の地で、かつて瓜がつくられていたことが、平安時代のころ風俗歌で謡われている。そのことを伝承するための石碑。

[若王寺]
南山城三十三所巡礼の第十六番札所。行基または智証大師円珍が開いたと伝わる。その後、僧経空慈典が京都市にある永観堂から譲りうけ、当寺を復興した。

[鞍岡神社]
寛弘5(1008)年、京都市の北野天満宮から神を迎え創立されたという。祭神は菅原道真。舞台、割拝殿、本殿が一列に並ぶ美しい造り。末社には、祝雨、山、稲荷、大国主、風、道祖の神社が並ぶ。

[安楽寺]
浄土宗の寺。本山は京都市の知恩院。本尊の阿弥陀如来像は、高さ88、7cmでヒノキの奇木造利、彫眼。平安時代後期の作。本堂内には、阿弥陀如来像も安置されている。

[武内神社]
本殿は、江戸時代中期に建立された京都府の登録有形文化財。また、鎮守の森は、京都府の文化財環境保全地区になっている。石清水八幡宮の様式にならい、武内宿禰をまつっている。

[観音寺]
南山城三十三所巡礼の第十三番札所。本尊十一面観音立像のほか、合併した岡本寺の本尊だった菩薩形立像や室町時代作の如来形坐像、不動明王坐像、愛染明王巫像が安置されている。

[せいか山の辺の道]
甘南備丘陵東の僧坊、谷、北稲八間、南稲八妻といった旧集落を南北に結ぶ散策道。東の木津川に比べ、やや高い位置にあるため見晴らしがいい。野辺の草花や小鳥など、懐かしい風景に出会える。

[役場から祝園・新祝園駅へ続く道]
精華町役場の南を走る、広々とした道。せいかガーデンシティやJAグリーンマーケット、地元の3つの銀行などが並ぶ目抜き通り。

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