京都で人気の和装フォトウエディングショップ、京都ブライダルフォトワークスがおすすめする京都の観光情報

疏水沿いの桜トンネルを歩いて寺めぐり

山科

京の東の玄関口「山科」エリア。忠臣蔵で知られる大石内蔵助、平安時代の歌人・小野小町などとゆかりある歴史スポットが建ち並ぶ一方、緑豊かな遊歩道や紅葉・桜の名所など自然と親しめるエリアも息づいています。さらには、京焼・清水焼、京扇子、京仏具といった伝統産業の生産団地や、店主こだわりの味を提供するグルメ店も多数。あらゆる見どころにあふれた山科を散策すれば、新しい京都がきっと見つかります。

明治時代、琵琶湖の水を京都で活用するために、大工事を経て建設された琵琶湖疎水。その水は滋賀県大津市から山科の山すそを通り、左京区の蹴上へ流れています。山科区間の疏水分線を「山科疏水」と呼び、一帯は東山自然緑地として整備。約４キロ続く遊歩道を歩けば四季折々の自然が体感でき、地元の人やハイカーが憩う散歩道になっています。そんな疏水を船で楽しめるのが春と秋に運航する「びわ湖疏水船」です。大津と蹴上を結ぶ観光船で、山科で乗下船することができる運航ルートもあります。山科から船に乗って蹴上へ向かう、そんな観光プランもおすすめですよ。

山科観光で外せないのが歴史ある名所巡り。山科疏水に架かる安朱橋から坂道を上った先には、天台宗五箇室門跡のひとつ「毘沙門堂」。小野駅からそれぞれ徒歩５分ほどのところにあるのは、平安時代に醍醐天皇が創建した「勧修寺」、小野小町が晩年を過ごしたと伝わる「「随心院」。いずれも季節ごとの自然や歴史が満喫できます。山科の町には、わざわざ足を運びたくなる個性派ショップも点在。東野駅から徒歩約６分のところにはスモーク専門店「薫製マーケット」が。無添加で手作りされた多彩な薫製メニューはイートインだけでなく、テイクアウトしょうひんも揃います。

静寂に包まれた竹林と神社仏閣を彩る四季の花々

西京

観光名所・嵐山から少し南へ足をのばした場所に位置する「西京」エリアは、京都の農業地帯としても知られるのどかな地域。春のタケノコをはじめ、水菜や壬生菜といった京野菜に米や柿など、こだわりを持った生産者が四季折々の農作物を育て、京の食文化を支えています。また、平安貴族や武将とゆかり深い寺や神社が多く、市街地の喧騒を離れ、悠久の歴史をゆっくり味わうのもおすすめです。自転車での散策もどうぞ。

なだらかな山の綾線、旬の作物が実る田畑や河川など、清々しい風景画広がる「西京」。全国有数のタケノコ産地であることから、風情ある竹林風景も楽しめます。とくに「京都市洛西竹林公園」やその一帯は、竹笹が風に揺れ、木漏れ日が差す竹の道をのんびり散策できる隠れ名所です。ゆるやかな坂道の多い「西京」は、自転車観光もおすすめ。洛西口駅最寄りの「サイクルベースあさひ洛西口店」はレンタルサイクルも取り扱う自転車専門店です。体力に自信がない人でも安心な電動アシスト機能付自転車がレンタルでき、ガイド付きサイクリングツアーも開催しています。

「西京」に息づくお寺や神社は、民衆だけでなく貴族や武将などにも信仰され、由緒ある歴史を重ねてきました。説法が人気の鈴虫寺こと「華厳寺」、竹の寺といわれ丸みを帯びた猪目窓にも心和む「地蔵院」、６７９年創建の通称花の寺「勝持寺」、約３万坪の広大な境内と見事な眺望を持つ「善峯寺」など、一度では巡り切れないほどの魅力あふれる名所揃いです。知る人ぞ知る「浄住寺」では「特別拝観と坐禅体験」も実施。散策疲れを癒すなら「大原野神社」の境内にある「そば切り　こごろ」へ。やさしい風合いの器に盛られた自家製粉の手打ちそばは、すっきりした喉越しと豊かな風味が堪能できます。